第362回:中小製造業の情報発信とは?Part5

 

今回も、伝えるお話し。

情報を発信するために想定する顧客として、

”個”すぎては小さくなりすぎるし、

”全”すぎてはボンヤリしすぎる(^O^)

なので、完全な”個”ではない、

”個”寄りの”まとまり”を想定する、

という話しをしました。

 

しかし、実際に、

発信する情報を考えるプロセスにおいては、

”個”から入るべきなのです(^o^)

なぜかというと、

自明で表層的な顧客ニーズに対しては、

すでにいろんな競合商品があるし、

発信する情報も聞き慣れた感があって

さほど脳を揺さぶれないからだ(*_*)

つまり、”個”から入って、

”個”のニーズを想定しないと、

”これぞ!”というニーズに到達し得ないんですな。

例えば、わたしが、特許開発のサポートするとき、

こんなプロセスを辿ることがあります(^_^)b

1.まずは、モノの問題点を設定する。

2.問題点が大きすぎて漠然としている場合がある。

3.その場合、もう少し具体的な問題点に絞り込む。

4.このとき、特定の人・場面・時を想定し、

特定の問題点に焦点を当てる。

5.ただし、問題点が具体的になりすぎると、

解決策も具体的になりすぎてしまい、

特許権の権利範囲としては狭くなりすぎてしまう。

6.なので、頃合いの良いレベルまで、

問題点の抽象度を上げていく。

7.これによって、当初より深く、

かつ深すぎない問題点を設定する。

 

これらプロセスの中で、

着目すべきは、

3~4あたりで、具体的な問題点に絞った上で、

6あたりで、その問題点を広げていく点(@_@)

 

つまり、問題点を徹底的に絞ってから広げるという

2ステップで進めるということですな(^○^)

逆にいうと、徹底的に絞るというステップがないと、

頃合いの良いレベルに行けないんですよね(>_<)

発信すべき情報を決める場合も

そんな感じの2ステップが良い感じだ(^_^)

最初に、特定の個人・場面・時を想定しよう(^o^)

そうすると、次第に、

その特定の個人の欲求やニーズが掴めてくる。

まずは、そいつを確実にゲットしよう(^_^)b

これが、1ステップだ。

 

次が、2ステップですね。

もちろん、1ステップで掴んだニーズでイケそうなら、

そのニーズに答えるような情報を発信すればいい。

ただし、掴んだニーズではあまりにも狭すぎる、

という場合は、少しずつ抽象化して、

ニーズの範囲を広げていこう(^O^)

 

例えば、スポーツジムの顧客として、

年収1億円の32才の男性社長を想定したとしよう。

そして、例えばこんなニーズを設定したとする。

”100億円のドデカイ商談を決めた後の、

高揚感を発散させる超高級運動プログラム”

 

う~ん、これだと、当てはまるケースがかなり少ない(>_<)

年収1億円で32才で、100億円の商談を決めたときって、

かなり少ないですよね(^0^;)

なので、この場合は、もう少し広げてみる。

例えば、”100億円”をカットして、

”大きな商談を決めた後の、

高揚感を発散させる超高級運動プログラム”

これなら、少し広まりましたよね(^_^)

もう少し広げたいなら、”超高級”をカットして、

”大きな商談を決めた後の、

高揚感を発散させる運動プログラム”

なんてのもありだ(o^^o)

いずれにしても、重要なのは、

一旦深く潜ってから、

適正なレベルに戻すということ。

このような2ステップ思考で考えてみよう。

続きは、また今度。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・まずは、特定の”個”を想定しよう!

・2ステップで考えよう!

・一旦深く潜ってから戻そう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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