第358回:中小製造業の情報発信とは?

 

今回は、伝えるお話し。

経営コンサルタントとして

いろんな中小製造業を訪問して

最近思うこと。

「伝え方が弱いな~」

ということ。

まずは、ホームページを見てみる。

自社の理念や思いなど

多くの情報を発信している企業は

本当に少ないですね。

それから、自社製品についても、

どこがウリになっていて、

そのウリによって顧客にどういうメリットがあるのか

などが、表れていない。

もちろん、ホームページだけでなく、

いろんな販促ツールを見せてもらう。

それにも、情報発信は非常に少ないです。

特に、エンジニア・職人気質の方は要注意だと思います。

なぜ、自社製品の情報をもっと伝えようとしないんでしょうかね?

ここでは、

(1)そもそも自社製品の特徴について認識していない

(2)自社製品の特徴について認識している

という2つに分けて考えてみたい。

 

まずは、(1)認識していない、に関して。

まあ、認識してないんだから、

情報発信もなにもありませんよね。

これはしょうがない。

中小製造業の中には、

このように、特徴を認識していないケースも

少なからずありますね。

じゃ~、なぜ認識してないんでしょう?

これは、おそらく、

・そもそも特徴の差が見えにくいという場合と、

・認識しようという意識がないという場合、

がありそうですね。

 

そもそも特徴の差が見えにくいというのは、

請負加工業などに多いですね。

自社でなきゃできない唯一無二の技術など

持ってないということになると、

他社でもできることになります。

請負加工業に限らず、

付加価値が低く代替可能なものに関しては

製品・サービスの特徴の差が見えにくいですね。

それでも、他社と差を付けるには

本質部分を深く深く追求していくか、

周辺部分で違いを出すか、

ということになりますね。

まあ、本質部分を追求する方が難易度は高いですかね。

周辺部分で差異を出す方が相対的には簡単です。

いずれにしても、製品・サービスの本質部分に差があるのか、

周辺部分に差があるのか、

しっかり言語化して知覚した方が良いですね。

そして、その差異の部分について

情報発信すべきです。

 

一方、特徴を認識していない理由として、

認識しようという意識がない場合について。

なぜ認識しようとしないんでしょうかね。

バブルぐらいの景気の良かった時代には、

特徴を出さなくても売れたから、

その成功体験の殻を破ることができず、

作れば売れると思っている、ということもあるでしょう。

あとは、エンジニアや職人気質の方に多いのですが、

”良いモノを作ってれば売れる”

という、良いモノ至上主義。

以前から何度も言っていますが、

良いモノ至上主義は、幻想です。

良いモノを作っても売れません。

正確に言うと、

良いモノを作るだけでは売れません。

良さが相手に伝わらないと売れません。

良さが相手に伝わるには、

良さを相手に伝えないといけません。

そのためには、特徴を知覚して、

情報を発信することが必要ですね。

続きは、また今度。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・伝え方が足りない!

・差異を言語化して知覚しよう!

・知覚した差異を情報として発信しよう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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