こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、前回、中小製造業の独自化について
お話ししました(^0^)
今回は、独自化Part2のお話し。
前回、マネ防止の概念として、
以下の3つを紹介しましたね。
①法律上のカベ
②物理上のカベ
③事実上のカベ
今回は、②物理上のカベです。
物理上のカベというのは、
他者が、まさに物理的に再現できない、
という場合ですね!(^^)!
匠の技術などが代表的ですね。
例えば、痛くない注射針などが有名です(^0^)
いわゆる町工場の岡野工業の製品ですね。
この注射針は、他者がマネしたくても、
物理的に再現できないんですね(・o・)
なので、圧倒的な世界シェアを誇ります。
岡野さんの著書などを読むと、
この注射針の開発に対する
ただならぬ執念を感じます(゜ロ゜)
その道の大学教授から、
「岡野くん、そんな針は物理的に不可能だ」
と言われて、逆に燃えたそうです。
精神力もタダモノではないですな(°0°)
それから、100万分の1の歯車で有名な樹研工業。
重さ100万分の1グラム、
直径0.147mmの超小型樹脂製歯車です。
なんたって、肉眼では見えない歯車です(°°)
超精密な射出成形技術としては、
世界でもトップクラスでしょう。
こんな技術力の高い企業を
大手がほっとく訳ないですよね(^□^)
さらに、わたしのお客さまでも、
磨き加工技術で他者が真似できない企業などがあります。
この会社は、数ヶ月先まで常に仕事が詰まってます。
なによりも、相見積もりも価格競争も起きません。
もちろん、財務的にも安定しています(^o^)
このような物理上のカベは、非常に強いですね。
だって、誰も再現できないんだから、
その会社に頼むしかない(^▽^)
中小製造業は、
このような物理上のカベ、技術上のカベの
構築をぜひぜひ狙いましょう!(^^)!
ただし、以下の点に関しては、注意ですね。
・技術が人にヒモづく点
匠の技というのは、熟練度やコツ、肌感覚というように、
人に宿りますね。
あまりにも、属人的になりすぎてしまい、
その人の代えがいなくなってしまう。
つまり、その人が辞めたら、もう誰も作れなくなる、
なんて状況になりかねませんな(>_<)
そのためには、
・技術の見える化、
・組織的対応
を意識しておきたい。
技術の見える化としては、
例えば、熟練の技術のプロセスを細分化して、
なるべく、表に見えるようにする(@_@)
もちろん、100%の見える化は難しいだろうが、
意識するとしないとでは、全然違ってきます。
それから、組織的対応としては、
そのような熟練工を育てる教育システムや
動機付けなどです。
こういう企業文化・風土というのは、
見えざる資産として、非常に価値のあるものですな。
そして、これらの点は、他者からは見えにくいし、
構築するのに時間がかかるので、
結構マネしにくいです(°0°)
まあ、この辺は、次回の事実上のカベのお話しに譲ります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
●●今回のネオフライト奥義●●
・物理的に再現できないのが物理上のカベ!
・中小メーカーは、物理上のカベを目指そう!
・技術の見える化を意識しよう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━
次回は、③事実上のカベについて検討してみたい。
それでは、また次回( ^o^)ノ
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ