こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、今回は、箱のお話し。
箱というのは、特許の箱です。
来年の4月から、
特許権にかかる所得に関して、
課税を低減させる新制度が、
いろんな国で導入されるそうです。
イギリスやフランス、中国などでも
導入されるそうですよ。
この課税低減制度を
「パテントボックス」
といいます。
日本でも、経団連が、
「パテントボックス」の創設を求めましたね。
もしかしたら、来年度の税制改正に
組み込まれるのかなぁ。
しっかし、一体、なんだって、
そんな奇妙な箱を設けるのかっていうと、
こういうことです。
日本にも、研究開発を促進させるための税制が
今でもあるのですが、
それだけじゃ~、足らん、
ということなんですね。
なぜかというと、
それだけだと、研究開発投資活動には
寄与するかもしれませんが、
研究開発成功後に、
それを事業化して利益を得ようという
インセンティブにはなり難い、
ということなんですね。
それが、欧州などで、箱が設けられると、
「欧州で特許取ってた方が、お得やな」
ということで、
研究開発拠点や特許権などの資産が、
箱が設けられた国に移転しかねない、
っちゅうことですね。
いわば、
「空洞化防止策」
といったところ。
まあ、まだ不確かな部分が多いので、
どうなるかは、分かりませんが、
個人的には、悪くないんじゃないかな~、
と思っています。
特許取得や維持には、
それなりに費用がかかりますから、
特許製品の売り上げなどをもとにして
課税低減の対象にできるのなら、
実質的な特許費用の回収に繋がりますからね。
さらに、特許だけでなく、
知的財産以外にも拡大した、
「イノベーションボックス」
などもあるそうです。
中堅・中小メーカーでも
実際に使える制度になるかもしれませんので、
注意して見ていきま~す。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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