第169回:中小製造業の特許の活用とは?Part2

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、特許の性質のお話し。
前回、特許経営術っていうのは、
特許のいろんな性質を、
経営に上手く利用していくことだとお話ししました。

じゃ~、特許のいろんな性質って
何なんでしょうかね?
まあ、主として、以下の3つがあります。

1.権利性
2.情報性
3.創造性

まず、「1.権利性」について。
これは、独占権とか、排他権といった、
特許権という権利の特質ですな(^_^)b

このような特質によって、
他人の模倣から自社技術を守ることが
できるって訳です。

そのために特許を取りましょう、っていうのが
古典的特許思考ですね(^-^)

もちろん、特許の考え方としては、
基本中の基本ですし、とても大切です。
まあ、一番しっくりくる特許の性質と言っていいでしょう。

次いで、「2.情報性」です。
特許というのは、公報によって、その内容が公開されます。
つまり、その内容は、誰でも知り得る
重要な技術情報となるんですねφ(.. )フムフム

技術情報として、最もお手軽で効果的な
ものの一つが、特許情報です。
企業ごとの技術内容が分かりますし、
発明者や開発の時期などについても分かります。

そのため、特許情報の調査スキルは重要です。
ただし、特許情報は、すべてを解決できるというような、
”打ち出の小槌”ではありません( ・_・;)

あくまでも、経営の意志決定に役立つ情報の一つです。
なので、いろんな情報を収集して、
経営計画の構築や見直しに役立てる、
といった思考がそもそも必要なんですね。

そう、前回言った”逆算思考”です。
目的を設定するときや、
目的を達成する過程で
他の情報を含めて特許情報を利用するってことです。
このような”逆算思考”ができれば、
特許情報は、かなり強力な情報になります☆α==(・・#)

それから、「3.創造性」について。
特許が取れたということは、一応、
自分たちが、世界で初めて実現させた技術である
と認められたことになります。

そうなると、単純にうれしいものですよね(^▽^)
このとき出されるドーパミンが、

社員のモチベーションをアップさせます(・∀・)
しかも、特許は、1個取れば終わりではありません。
絶え間ない技術開発の過程で、
自社ビジネスに寄与するコア技術については、
複数の特許を取っていく必要があります。

そのため、特許を取る体制を作ることによって、
個人や組織の創造性がアップします。
このように、特許のいろんな性質を利用していくことが、
”逆算思考の特許経営術”って訳ですな。

ぜひとも、特許の性質をもっと効果的に活かしていく
ことを考えてみてください(^^)/~~~

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

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