こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、名門の挑戦のお話。 現在、携帯OSの2強といえば、 グーグルのアンドロイドと アップルのiOSですね。
まだまだこれからだけど、 マイクロソフトのウィンドウズフォーンも じわりじわりと、領土を増やしていて、 地味ながら不気味な存在(@_@)
そんな中、アメリカの名門が 新たな展開を示しましたね。
そう、ヒューレット・パッカード(HP)です。 HPと言えば、ビジョナリーカンパニーの18社に 選ばれた、アメリカを代表する企業ですね。
そのHPが、先日12月9日、 webOSのオープン化を発表しました(゜_゜)
以前から申し上げてるように、 技術のオープンとクローズを使い分けて、 ビジネスモデルを効果的に設計するというのは、 とても重要なんです(^_^)b
この点は、以前、インテルのオープン・クローズ作戦 として、お話ししましたよね。
ちなみに、オープンの狙いは普及で、 クローズの狙いは保護です。
つまり、オープンして急速に普及させつつ、 クローズして収益源を保護するってことですね。
じゃ~、HPがwebOSオープン化を宣言したのは、 どういう狙いがあるんでしょうかね~。
それを考えてみましょうか。
その前に、グーグルとアップルの作戦を見ると HPの狙いを考える上で、参考になりますので、 見てみましょう。
まずは、グーグルのオープン・クローズ作戦。 グーグルのオープンと言えば、 もちろん、携帯OSのアンドロイドですね。
このアンドロイドを利用して、サムスンなどの 各種ハードメーカーがいろんなスマホを作ってます。
まあ、アップルと特許戦争でドンパチやってますが、 それはまた別の話ということで、、、
じゃ~、グーグルのクローズと言えば何でしょう? はい、検索エンジンの検索技術です。
ページランクってやつですね。 グーグルは、検索の中核技術については、クローズとし、 アンドロイドなどの携帯OSについては、 オープンとしています。
それは、なぜかというと、ビジネスモデルに 関係してくるんですね。
グーグルの収益源と言えば? そう、PPCなどのネット広告です。
ネット広告が、グーグルの生命線ですよね。 ここまで見ると、グーグルの巧妙な作戦が よく見えてきます。
つまり、グーグルは、アンドロイドなどの周辺技術を オープンにして、スマホの普及や自社検索エンジンの 利用を促進させつつ、検索の中核技術を クローズにして、自社の収益源を守っているんですね。
そうやって、ネット広告の売上アップを 狙ってるわけですな。
それが、グーグルのビジネスモデルと オープン・クローズ作戦です。
イカン、アップルの作戦を見ていきたかったんですが、 またまた長くなってしまいそうです(>o<)
ひとまず、アップルの作戦は次回ということで。
まあ、今回だけでも、HPのオープン作戦の狙いを 考えてみてください。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所 弁理士 宮川壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ